今回はアルゼンチンとトップ下の10番についての記事です。アルゼンチンではトップ下のことをエンガンチェと呼びます。
アルゼンチンを代表するエンガンチェと言えばマラドーナだと思います。
この記事ではアルゼンチンをもとにクラシックなトップ下であるエンガンチェの役割やウイイレでの可能性を考えたいと思います。
マラドーナ、リケルメ、アイマール、メッシ。
アルゼンチンのサッカーを語るにはは優秀な10番(エンガンチェ)の存在が欠かせません。
どの選手もプレッシャーの激しいフィールド中央でプレーできるマラドーナ的なプレーヤーです。
エンガンチェの役割を紹介する例として、ここでは2006年ワールドカップでのアルゼンチンを取り上げます。
この時のフォーメーションは4312。当時のエンガンチェはリケルメでした。
話はそれますが、他にウイイレ的に馴染み深い選手として去年非搭載になったカンビアッソもCMFでプレーしてたみたいです。
リケルメは守備をせずDF4人とMF3人のブロックでの守備。
攻撃に関してはやはりリケルメがカギを握ります。
味方がボールを奪うと低い位置でボールを受け、圧倒的なキープ力を生かして中央でボールをキープ。
敵をはがして数的優位を作ります。プレスが来なければ決定的なスルーパス、ミドルシュートでゴールに迫ります。ファールを奪ってフリーキックでの得点も。
また、速攻or遅攻の選択肢はリケルメが決めます。まさに司令塔の仕事です。
ただ、1人の司令塔に攻撃のかじ取りを任せるのは危険と言えます。その選手が抑えられると何もできないからです。それでもこの時のアルゼンチンは準々決勝まで進んでおり、敗れた試合もPKまでもつれたものでした。
2006年ワールドカップではエンガンチェによる戦術は十分通用していたと言えます。
さてウイイレでエンガンチェによるサッカーをするためには何が必要でしょうか。
最初に書いた通り、エンガンチェとは古典的なトップ下のことなので、個人的にはやはりプレースタイルナンバー10を使うのが良いと思います。
トップ下は2列目からの飛び出しを置くのが主流ですが、ナンバー10でもなかなか面白くて強いと思います。
ナンバー10のトップ下を使ったスカッドは↓の記事で紹介してます。
この記事ではクラシックなトップ下であるエンガンチェの役割を解説しました。
マラドーナをはじめとするプレースタイルナンバー10の選手は、その動きの少なさゆえにあまり使われていません。
ただしっかり動きを見れば良い動きをするのも事実です。次の記事で紹介するのでお楽しみに。
岩田彦助